街の中心部に新築物件を建てることになりました。
ここには既存の建物が建っているので建て替えとなります。
まず、既存の建物の解体から始まりますが、昔のようにショベルカーで
一気にガシャンと壊すわけにいきません。
リサイクル法で決められた廃材はあらかじめ取り外し、分別処分をしなければいけません。
そして、建物全体を崩して分別運搬、更地にします。
今回はお施主様のご希望で稲荷神社の宮司さんにお願いを致しました。
滞りなく式を進めていく中、玉串の奉納に差し掛かると宮司さんが、おもむろに横笛(正式名称がわかりませんが)を取り出し、曲を吹き始めたのは驚きました。
その曲の流れの中皆さま安全祈願をすることが出来ました。
宮司さんのお話で最後に土地になぜ塩・水を撒くのか教えていただきました。
ただ土地を清めるために塩をまくのではなく、すべての生命が生まれた場所の海に
水で流し返してあげるのが本来の意味であるそうです。
そして、祭壇にお供えした食べ物は土地の神様のお裾分けですから、
宮司さんに渡すのではなく皆さんでありがたくいただくことが大切ですと教えられ
お施主様はありがたく今晩の食事に使いますと持って帰られました。
後日地盤調査をした結果、柱状改良工事が必要と結果が出ました。
今まで家が建っていた場所であってもこうゆうことがあるのですね。
昔、この辺りは田んぼが広がっていたようですが、開発が進み住宅が立ち並ぶようになったそうです。
地盤改良工事。
こちらの機械はドリルを指定の場所の地中に打ち込み、セメントミルクを注入しつつ柱を形成していきます。
『紫尾山の麓の家』は建物が建つ一定の深さの部分まで、現場の土とセメントの粉を混ぜ合わせて転圧する方法でしたが、ここは純粋にセメントのみの柱を建物が建ち、支えなければならない場所に造っていきます。
この時の杭の深さは7m。
固い地盤の中にまで入れてガッチリした状態に仕上げます。
基礎のGLにレベルを合わせて高さが合っていたら、
青のマーカー塗装をしているところです。