紫尾山の麓の家「床張り」

『床張りです。』
樅の床板の浮づくり樅の床板の浮づくり樅の床板の浮づくり床板は樅の木輸入加工会社の方針で浮づくり床板は樅の木輸入加工会社の方針で浮づくり

 

 

樅の床板の浮づくり

以前(モミの木の家)で紹介しましたが、樅の板は柾目で加工されています。

見た目が美しいのと湿乾による収縮が少なく、板が反りにくいのが特徴です。

その中で床板は樅の木輸入加工会社の方針で浮づくりになっています。

「なぜか」とそこの社長に質問したところ、天然の床板を長年使用していくと
やわらかい部分が徐々に削れ、年輪の硬い部分が残ってくる。
そのようになるのであれば、最初から加工をしてみれば良いのではないかと
考え、今に至るようです。
実際、体験した方の反応は「見た目は硬そうだけど全然それを感じさせず、
しかも裸足になると浮づくりの部分が気持ちが良い」と感想を述べてくださいます。

このもみの板には面白い特徴があり、色々な刺激に(歩く、走る、叩く、掃除機をかける)
対して防衛反応を起こします。
それが [フィトンチッドを放出する] ことで、自分を守ろうとします。
この事が徐々に見た目にも分かるのが板の色が濃くなってくることです。
経年変化を楽しみながら、身体に良い成分を浴びることができて、
人にとっては嬉しい反応ですね。

 

外壁工事
板張り板張り板張り板張り

外部用の杉板をしばらく天日干しをしているところです。
必要な成分を残しつつ、余分な水分をじっくり少しずつ飛ばしていきます。

外部素材は打ち合わせ当初より板張りが良いとお施主様。

経年変化を楽しみたいので防虫防腐処理の杉板に保護の透明塗装のみの木地のままで良いとのこと。
また、着色したくなった場合は自分で塗れるように、一階部分のみに
しました。