玄関ポーチづくりです。
リビングのアクセント壁と同じ材料の紫檀で土間まで張っています。
紫檀も硬い木ですが、北側のデッキ材として使用する『ウリン』これが相当硬い木で、
別名『アイアンウッド』と呼ばれています。
専用のビスで留めないと通常のではビスがねじ切れてしまいます。
硬いということは中身が詰まっているので、ご覧のとおり年輪が見えづらい。
しかも、長さが25cmなのに重さが1㎏あり、ずっしりとしています。
そのため、この広いデッキ分となると相当な重量になります。
実際遠方の卸業者さんとのやり取りが…
『鹿児島市です。』
『えっー!船便での配送になるので、志布志港から鹿児島市までこの重量を運んでくれるところがあるかな?探してみますね。』
1,2日して『やっと車見つかりました。』と連絡。
この運送会社さんとも『住宅地でフォークリフトはありませんので、必ずユニック車で配送をお願いします。』と念押しをしたほどです。
配送当日、無事に現場到着。手降ろしすることなくユニックで。
その後、棟梁に作業中の感想をうかがいました。
『重かったし、切るのも硬かった』
でも、この木材は硬木なので、雨風に強く痛みにくいため塗装も不要です。
[メリット・デメリットとしては]
『ウリン材には、ポリフェノールが含まれているため、雨風によってこのポリフェノールが染み出てきて、ウッドデッキの周りや下地の汚れの原因になることがあります。
ポリフェノール自体は、抗菌作用がありバクテリアやシロアリから、ウリンを守る役割がありますが、
一方でポリフェノールが溶け出すことによる、汚れや色落ちがあることも覚えておきましょう。
しかし、3カ月ほどすれば、ポリフェノールを含む樹液が出てしまうので、
その後はウッドデッキ材に、大きく目立つような汚れは少なくなってくるでしょう。』(資料参照)
デッキの下は草地なので汚れは大丈夫。色落ちもお施主様の了承済。
そしてフェンス造り。
これはいつもの作業なので、スムーズに作業が出来たようです。
近くで庭工事も進んでいます。
切り石を積み上げ、擁壁隠しの塀を作り、ブリックタイルを重ね土を盛り隠れキャラのキリンを刻み?
(お施主様のご希望で、庭師さんのお手製でとっても上手)
ついに、資材置き場で管理していた紅葉を移植。
そして、和室前の坪庭で水鉢をどのように配置すればかっこよく見えるか、試案中で固まっていましたね。
(写真なので止まって見えるのは当たり前ですが、これは本当に5分は止まっていました)
しかし、この苦悩のおかげで素晴らしい庭が完成しました。